ビジネスで使える膨大な資料が整理された図書館のようなサイト。リーダーシップ、イノベーション、業界破壊企業、Z世代などに関する多数の研究資料から、大学講義資料、おすすめ図書、おすすめ動画にいたるので、すべてをオープンに公開しており、ダウンロードして活用できます。

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業界破壊企業
(光文社)

業界の常識にとらわれず
破壊的イノベーションにより
急成長する新興企業。特徴やトレンドも解説してます。

再起動 〜 リブート
(ダイヤモンド社)

斉藤自身の起業家人生30年を綴ったノンフィクション。
僕の経営に対する信念が
生まれた背景を書いてます。

BEソーシャル!
(日本経済新聞出版社)

ソーシャルシフト経営改革の
集大成。40社以上の事例と
ともに、具体的な経営改革の手法や手順を公開しました。

ソーシャルシフト
(日本経済新聞出版社)

ソーシャルメディアが誘起
したビジネスのパラダイム
シフト。新しい時代の経営のあり方を提言しています。

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僕は二十九歳の時に大企業を飛び出して経営者になりました。

野心満々だった僕は、その時々で最先端の経営学を学び、現実の場で実践し、数多くの成功と失敗を繰り返してきました。製品市場マトリクス、競争の戦略、選択と集中、成果主義、時価総額の最大化 … もちろん成功ばかりではありません。何度も倒産の危機に追い込まれ、そのたびに貴重な学びを実体験してきました。

経営の本質とはなんでしょうか。これは僕のライフワークといってもよいテーマです。

経営とは、与えられた経営資源を最大限に活かし、企業に関わるすべての人たちの幸せを創りだすことだと僕は考えています。因果関係ではありますが、経営資源を最大限に活用することを経営の必要な条件、ステークホルダーの幸せを経営の十分な条件として考えることもできそうです。両方を満たした時に、企業は持続可能な成長ができます。この二つを満たせない経営は片手落ちで、いつしか社会から離脱していきます。生活者の監視が厳しくなるなかで、その傾向は日に日に増してきました。

では、使える経営資源は何か。ヒト・モノ・カネ・情報… ただしこれらは並列に考えるべきものではありません。今や少ないカネで起業できます。多くのモノはカネで買え、多くの情報はグーグルで検索できます。そもそも、カネもモノも情報も、ヒトが創りだしたものであり、ヒトこそが根源的な経営資源なのです。シンプルに言えば「経営とは、ヒトを活かし、ヒトを幸せにする」ことと言えるでしょう。

では、ヒトの原動力は何か。それは心です。心を無視してヒトを機械化する科学的管理法は百年前の産物です。外部からコントロールできないヒトの心と正面から向き合うこと。これが現代経営の課題です。人の心が求めているものは何でしょうか。たとえば富や成果、他人の評価などの欲求を刺激すればヒトは動きますが、そこから得られる満足は刹那的なもので、むしろ満たされない気持ち、他人をうらやむ気持ちを助長してしまいます。

アメとムチ、社内競争、成果主義。そのような外発的な動機づけは、結果として社員の嫉妬心をあおり、社内の信頼関係を削ぎ、縦割り組織の弊害を生みだしてゆきます。人が幸せになるとはどういうことか。それを深く考え、その実現に真摯に向きあうこと。それが経営者の責務ではないでしょうか。

僕は人間の幸せはふたつから成り立つと考えています。それは「心のやすらぎ」と「心の喜び」です。それらが満たされた時、社員は率先して協力しあい、顧客の笑顔に喜びを感じ、株主に長期的な利益をもたらす原動力となってくれるのです。

幸せの基礎となる「心のやすらぎ」を提供できるのは、社員間の競争ではなく、社員同士の共創を目指す組織です。信頼で結ばれた社員が助けあい、事前期待を上回る顧客経験を共創する組織。予算ではなく価値観、結果ではなくプロセス、規律ではなく自律を優先する社風を、経営者自らがリードしていく。経営者は一つひとつの意思決定や制度設計において、矛盾なく「社員の心のやすらぎ」を大切にする覚悟が必要となります。

くわえて「心の喜び」を提供するためには、社員の立場になり、社員の自己実現を真剣に支援することです。顧客の笑顔に無上の喜びを感じる社員もいれば、好きな仕事に没頭したい社員もいる。家族の幸せに自己実現を見出す社員もいれば、夢を持って起業を志す社員もいる。

社員一人ひとりに向きあい、それぞれの自己実現を本気で応援すること。経営者の決意が制度となり、社員に伝わり、組織文化となってゆきます。仮に将来、会社を卒業しても、彼ら彼女らは母校のように会社を暖かく支え続けてくれるでしょう。小さな会社ではもちろんのこと、実業を通じて一万人を超す大組織でも大いなる成果が得られることをコンサルティングを通じて体験してきました。

社員の「心のやすらぎと喜び」を追求する。それが顧客満足やイノベーションを生みだし、持続可能な事業成果となってゆく。限りない利益主義や拡大志向では決して得ることのできない、経営者の「心のやすらぎと喜び」がそこにあります。これらは、経営者として四半世紀にわたる実体験から得られた、揺らぐことのない僕の信念です。

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