hintの創業者で、書籍『だから僕たちは、組織を変えていける』の著者でもある
斉藤 徹 (とんとん) のプロフィール・ページです。

根っからの起業家。失敗の数は誰にも負けない

1991年、日本IBMを退職してベンチャーを創業。テクノロジーが注目され、未上場で時価総額 100億円超。
バブル崩壊を機に、創業者追放の憂き目にあい、3億円の借金を背負う。裁判敗訴、競売、事業売却と、
厳しい起業の荒波に揉まれる中で、最新の経営学を学び、現場で実践し、新しい視点で体系化し続ける。

学習院大学の最終講義でつくったスライド。僕の人生をお話しました。

2016年、学習院大学の先生になる

「組織論」と「起業論」を専門として、学習院大学経済学部経営学科の客員教授に就任しました。
幸せ視点の講義がZ世代に響き、立ち見のでる熱中教室に。自主ゼミから「チームdot」が生まれました。

学習院大学では「とんとん」と名づけられました☺️  子どものように、ときに熱く未来を語ってしまう僕は、彼ら彼女らは優しく受け入れてくれました。輝きがぐぐっと増した、僕にとって忘れがたい四年間となりました。

1991年 フレックスファームを創業
2005年 ループス・コミュニケーションズを創業

2016年 学習院大学 経済学部 特別客員教授就任
2016年 「イノベーションチームdot」が誕生
2020年  客員教授契約満了で、学習院大学を退任

2020年 ビジネス・ブレークスルー大学 教授就任
2021年 最新書籍『だかぼく』を上梓

僕の人生に大きな影響を与えてくれた、イノベーションチームdot。代表トミー(冨田侑希)の学習院大学記事はこちら😭

【G-Days】学習院大学に入学して、私の人生を変えた出来事

2017年、学習院時代の思い出。チームdotのみんなと

今や株式会主化した、チームdot、起業の軌跡です。

先生という職業が、天職になる

2020年からは、ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部の教授に就任しました。
学生の起業を本気で応援する講座「幸せ視点のイノベーション」などを担当しています。

ライフワーク、hintゼミをはじめる

“hint” とは、Happy INnovaTion for everyone (hintの命名は 盟友のさとなお)
ライフワークである「hintゼミ」の卒業生は 800名を超え、三ヶ月ごとに仲間が増えています。

学習院大学卒業前に考えた、幸せの学校プロジェクト。これが hint に育ちました。
2021年春、すこしだけリニューアルした hintカルチャーです。

モノづくりが好きで、本とかも書いてます

だから僕たちは、組織を変えていける
(クロスメディア・パブリッシング)

『だかぼく』は、やる気に満ちた、それでいてやさしい組織をどうつくるか、具体的な方法をお伝えしている本です。

僕は、研究者や執筆者としての顔も持っていますが、根っこは起業家であり、経営者です。なので、知と行は表裏一体であるべきで「実践できてなんぼ」と言う考えが根底にあります。

深い知見も、断片的に知るだけでは、組織が抱える「独自で多様な問題」に対応できません。いまや人間関係が組織課題の中心になっており、心を軽視した理論は現場では使えません。

この本は、心の機微を捉えた最新の経営学を体系化しました。自分ひとりが動いても組織はどうにもならない。そんな悩みを持つ方々の「希望の書」となればうれしいです。

 

業界破壊企業
(光文社)

業界の常識にとらわれず、破壊的イノベーションにより急成長する新興企業。特徴やトレンドも解説してます。

再起動 〜 リブート
(ダイヤモンド社)

斉藤自身の起業家人生30年を綴ったノンフィクション。僕の経営に対する信念が生まれた背景を書いてます。

BEソーシャル!
(日本経済新聞出版社)

ソーシャルシフト経営改革の集大成。40社以上の事例とともに、具体的な経営改革の手法や手順を公開しました。

ソーシャルシフト
(日本経済新聞出版社)

ソーシャルメディアが誘起したビジネスのパラダイムシフト。新しい時代の経営のあり方を提言しています。

経営の目的って、幸せを広げることだよね


僕は二十九歳の時に大企業を飛び出して経営者になりました。

野心満々だった僕は、その時々で最先端の経営学を学び、現実の場で実践し、数多くの成功と失敗を繰り返してきました。製品市場マトリクス、競争の戦略、選択と集中、成果主義、時価総額の最大化 … もちろん成功ばかりではありません。何度も倒産の危機に追い込まれ、そのたびに貴重な学びを実体験してきました。

経営の本質とはなんでしょうか。これは僕のライフワークといってもよいテーマです。

経営とは、与えられた経営資源を最大限に活かし、企業に関わるすべての人たちの幸せを創りだすことだと僕は考えています。因果関係ではありますが、経営資源を最大限に活用することを経営の必要な条件、ステークホルダーの幸せを経営の十分な条件として考えることもできそうです。両方を満たした時に、企業は持続可能な成長ができます。この二つを満たせない経営は片手落ちで、いつしか社会から離脱していきます。生活者の監視が厳しくなるなかで、その傾向は日に日に増してきました。

では、使える経営資源は何か。ヒト・モノ・カネ・情報… ただしこれらは並列に考えるべきものではありません。今や少ないカネで起業できます。多くのモノはカネで買え、多くの情報はグーグルで検索できます。そもそも、カネもモノも情報も、ヒトが創りだしたものであり、ヒトこそが根源的な経営資源なのです。シンプルに言えば「経営とは、ヒトを活かし、ヒトを幸せにする」ことと言えるでしょう。

では、ヒトの原動力は何か。それは心です。心を無視してヒトを機械化する科学的管理法は百年前の産物です。外部からコントロールできないヒトの心と正面から向き合うこと。これが現代経営の課題です。人の心が求めているものは何でしょうか。たとえば富や成果、他人の評価などの欲求を刺激すればヒトは動きますが、そこから得られる満足は刹那的なもので、むしろ満たされない気持ち、他人をうらやむ気持ちを助長してしまいます。

アメとムチ、社内競争、成果主義。そのような外発的な動機づけは、結果として社員の嫉妬心をあおり、社内の信頼関係を削ぎ、縦割り組織の弊害を生みだしてゆきます。人が幸せになるとはどういうことか。それを深く考え、その実現に真摯に向きあうこと。それが経営者の責務ではないでしょうか。

僕は人間の幸せはふたつから成り立つと考えています。それは「心のやすらぎ」と「心の喜び」です。それらが満たされた時、社員は率先して協力しあい、顧客の笑顔に喜びを感じ、株主に長期的な利益をもたらす原動力となってくれるのです。

幸せの基礎となる「心のやすらぎ」を提供できるのは、社員間の競争ではなく、社員同士の共創を目指す組織です。信頼で結ばれた社員が助けあい、事前期待を上回る顧客経験を共創する組織。予算ではなく価値観、結果ではなくプロセス、規律ではなく自律を優先する社風を、経営者自らがリードしていく。経営者は一つひとつの意思決定や制度設計において、矛盾なく「社員の心のやすらぎ」を大切にする覚悟が必要となります。

くわえて「心の喜び」を提供するためには、社員の立場になり、社員の自己実現を真剣に支援することです。顧客の笑顔に無上の喜びを感じる社員もいれば、好きな仕事に没頭したい社員もいる。家族の幸せに自己実現を見出す社員もいれば、夢を持って起業を志す社員もいる。

社員一人ひとりに向きあい、それぞれの自己実現を本気で応援すること。経営者の決意が制度となり、社員に伝わり、組織文化となってゆきます。仮に将来、会社を卒業しても、彼ら彼女らは母校のように会社を暖かく支え続けてくれるでしょう。小さな会社ではもちろんのこと、実業を通じて一万人を超す大組織でも大いなる成果が得られることをコンサルティングを通じて体験してきました。

社員の「心のやすらぎと喜び」を追求する。それが顧客満足やイノベーションを生みだし、持続可能な事業成果となってゆく。限りない利益主義や拡大志向では決して得ることのできない、経営者の「心のやすらぎと喜び」がそこにあります。これらは、経営者として四半世紀にわたる実体験から得られた、揺らぐことのない僕の信念です。